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深沢(ふかさわ)遺跡

令和3年5月 調査
調査場所
吾妻郡東吾妻町大字川戸字園辺地内
調査期間
令和3年5月1日~令和3年5月31日
主な時代
縄文、弥生、古墳、平安、中世、近世
遺跡の内容
本遺跡は、吾妻郡東吾妻町にあり、吾妻川右岸部の岩櫃山から南東に約1キロメートルのところに位置します。標高430m前後で緩やかな傾斜地となっています。調査では、縄文時代から中世にかけての土坑とピットをそれぞれ30基ほど検出しました。調査区の西端からは、幅約7m、最大深度約3mの堀を検出しました。この堀は、埋没土中に1108年及び1128年の浅間山の噴火に伴う軽石や火山灰が自然堆積しています(写真1)。調査区の中央部からは、縄文時代中期の竪穴建物1棟を検出し、炉や柱穴、周溝等の調査を行いました(写真2)。東側半分は調査区外に入るため全容は不明です。
調査は、5月末で終了しました。
連絡先
深沢遺跡発掘調査事務所 090-5490-1699
写真1 堀の埋没状況(白く見える火山灰)(南から)
写真2 縄文時代中期の竪穴建物全景(北から)