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桐生新町水路跡(きりゅうしんまちすいろあと)

令和3年2月 調査
調査場所
桐生市本町一丁目・二丁目地内
調査期間
令和3年1月1日~令和3年3月31日
主な時代
近世、近代
遺跡の内容
本遺跡は、桐生市本町の重要伝統的建造物群保存地域に指定されている範囲内にあります。桐生天満宮正面から南側、有鄰館付近までの本町通り西側歩道下に埋没している水路が調査対象となっています。2月は、調査範囲の中ほど39区、42区から46区までの調査を行いました。調査対象が住宅地側の石垣ということもあり、排水管やガス管敷設のために石垣の石が外されている場所や石垣の上からコンクリートで固められてしまっている場所などがありました(写真1)。また、水路全体を通して川原石が積まれた石垣であるのに対し、45区では、御影石の積まれた石垣を検出しました(写真2)。遺物としては、水路が埋められた土の層から当時の生活の中で使われていたと考えられる陶磁器やガラス瓶などが発見されました。調査は、3月まで継続されます。
連絡先
桐生新町水路跡遺跡調査事務所 070-2655-7412
写真1 水管敷設のために石垣が壊されている様子(東から)
写真2 45区御影石で積まれた石垣(東から)