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50包蔵地(50ほうぞうち)

令和3年1月 調査
調査場所
藤岡市本郷地内
調査期間
令和3年1月1日~令和3年1月31日
主な時代
古墳、中世
遺跡の内容
調査地は、庚申山丘陵の東側を北流する笹川沿いの低地にあります。標高は約93mを測り、約430m南東に本郷埴輪窯跡が所在します。調査は、県立藤岡特別支援学校体育館整備に伴うものです。表土下には盛土が確認でき、天仁元年(1108)に浅間山の噴火に伴う浅間B軽石(As-B)をわずかにすき込んだ水田や浅間B軽石を埋没土中に含む溝が見つかりました(写真1)。さらに、水田の下からは、中世の竪穴状遺構や土坑が検出されました。また、調査区西側に隣接して笹川が流れていることから、笹川の旧流路や周辺低湿地に堆積したと思われる粘質黒色土や砂礫層の上から、古墳時代前期の土器が出土しました(写真1)。中世の遺構及び古墳時代土器包含層の調査を行い、1月末で調査は終了しました。
連絡先
50包蔵地調査事務所 090-3244-0006
写真1 遺跡全景(北から)
写真2 出土した古墳時代前期の土器(北から)