事業団の発掘と整理
発掘調査の最新情報

植栗中原(うえぐりなかはら)遺跡2・植栗山根A(うえぐりやまねえー)遺跡・小渕沢B(こぶちざわび-)遺跡

令和2年11月 調査
調査場所
吾妻郡東吾妻町大字植栗字中原地内
調査期間
令和2年4月1日~令和2年11月30日
主な時代
縄文~中世
遺跡の内容
11月の調査は、3区東・4区東ともに古墳時代の榛名山の噴火によって降下した火山灰(Hr-FA)に覆われた水田の調査を行いました。この水田は、10月に調査した平安時代の水田の下層にあるもので、平安時代の水田よりもさらに小区画な水田面を持つものでした。3区東では、東西に仕切られた畦畔(写真1)が一部確認できただけでしたが、4区東では、水田西側縁辺部で大畔とそれに伴う小区画水田が発見されています。小区画水田は、地形の傾斜にそって区画され、水路や水口など(写真2)が確認できました。
また、4区東では、ローム台地の縁辺部に沿って、幅0.7mほどの溝が確認されました。溝からは、弥生時代後期から古墳時代前期の土器が発見されています。
連絡先
植栗中原遺跡2調査事務所 090-3244-0006
写真1 植栗中原遺跡2 3区東畦畔全景
写真2 植栗中原遺跡2 4区東水田面全景