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綿貫41遺跡(わたぬきよんじゅういちいせき)ほか

令和2年10月 調査
調査場所
高崎市綿貫町・岩鼻町地内
調査期間
令和2年7月1日~令和2年10月31日
主な時代
縄文~中世
遺跡の内容
綿貫41遺跡ほかは、高崎市南東部に位置しており、標高は71m程です。高崎玉村SIC南西約2km、観音山古墳の南約1.2kmにあります。前橋長瀞線を挟んで西に1・2・4・5区、東に3区と分けて調査を行いました。10月は、9月に続き3・4区を調査しました。3区からは、竪穴建物57棟、土坑58基・ピット135基・溝3条・埋甕1基・柱穴列1条を発見しました。竪穴建物(写真1)の時期は、古墳時代から平安時代と考えられます。また、同区からは縄文時代の竪穴建物が1棟発見され、建物からは土器と共に足のついた石皿が出土しました(写真2)。4区は4つの区画に分け調査を行いました。竪穴建物1棟・竪穴状遺構1棟・溝16条・土坑11基・ピット45基を発見しました。第1区画からは竪穴状遺構(写真3)と直交する溝等が確認できました(写真4)。第3区画で確認した幅の広い溝と重複した竪穴建物からは、4世紀の遺物が出土しています。10月末で調査は終了しました。
連絡先
綿貫41遺跡調査事務所 070-2815-3810
写真1 3区38・39・52号竪穴建物重複
写真2 3区縄文時代の石器
写真3 4区1号竪穴状遺構
写真4 4区第1区画調査区全景