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南蛇井北原田(なんじゃいきたはらだ)遺跡

令和2年10月 調査
調査場所
富岡市中沢・南蛇井地内
調査期間
令和2年8月1日~令和2年10月31日
主な時代
古墳~平安
遺跡の内容
検出された竪穴建物の総数は61棟を数え、古墳時代後期から平安時代にかけての遺構が複雑に重なり合っています(写真1)。48号竪穴建物の床面からは、小型の壺に甑(こしき)がはめ込まれた状態で出土しました(写真2)。51号竪穴建物ではカマド周辺から複数の土師器が、床面からは多量の円礫が検出されています(写真3)。
このほかに、縄文時代の大型土坑も検出されました。出土した縄文土器の特徴から、縄文時代中期から後期にかけての遺構と考えられます(写真4)。
調査は10月で終了しました。
連絡先
南蛇井北原田遺跡調査事務所 090-2652-8848
写真1 今年度調査範囲の航空写真
写真2 48号竪穴建物出土の小型壺・甑
写真3 51号竪穴建物遺物出土状況
写真4 26号土坑全景