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宮久保(みやくぼ)遺跡

令和2年4月 調査
調査場所
安中市上間仁田地内
調査期間
令和2年4月1日~令和2年6月30日
主な時代
縄文~中世
遺跡の内容
宮久保遺跡は、天神川(碓氷川の支流)右岸の段丘面上に立地し、地形は北向きの緩斜面となっており、標高は約238~248mです。調査区は、南側からA~D区の4区を設定し、4月は主にA区の調査を行いました。
A区で表土掘削を行ったところ、天明3年(1783年)の浅間山噴火に伴う軽石(As-A)を埋没土に含む掘り込みが複数確認されました(写真1・2)。As-A降下後に畠を復旧するため、軽石を埋め込んで処理した「復旧坑」と考えられます。
このほかに、倒木痕の中から、縄文時代の磨製石斧1点が出土しています(写真3・4)。
連絡先
宮久保遺跡調査事務所 090-2652-8848
写真1 As-A復旧坑の検出状況(南より)
写真2 As-A復旧坑の全景(北より)
写真3 倒木痕の全景(東より)
写真4 磨製石斧の出土状況