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発掘調査の最新情報

比沙門(びしゃもん)遺跡

令和2年1月 調査
調査場所
太田市古戸町地内
調査期間
令和2年1月1日~令和2年1月31日
調査原因
令和1年度一般県道古戸館林線社会資本総合整備(防災・安全)(交安・重点)に伴う埋蔵文化財の発掘調査
委託者
群馬県太田土木事務所
主な時代
中世・近世
遺跡の内容
遺跡は、太田市古戸町にあり、東は邑楽郡大泉町に、南は利根川を挟み埼玉県熊谷市(旧妻沼町)に隣接しています。利根川と石田川の合流点付近の低地に立地し、標高は30mほどです。平成29年度の試掘調査で、洪水堆積層を掘り込む溝が確認されていました。調査範囲には、現在の水路を挟んで1区~4区の調査区を設定しました。
調査の結果、1区と2区で合わせて18条の溝を検出しました(写真1)。1区の4号溝では、中世~近世にかけての土器や陶磁器などが出土しました。また、4号溝の南側では、溝の縁に沿って木杭が並べて打ってある様子が確認できました。
発掘調査は、1月末をもって終了しました。
連絡先
群馬県埋蔵文化財調査事業団 0279-52-2511
写真1 1区東側・2区西側全景(南から)
写真2 2区調査風景(南東から)