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前橋市0635・0946(まえばししぜろろくさんご・ぜろきゅうよんろく)遺跡

令和2年1月 調査
調査場所
前橋市朝倉町及び下佐鳥町地内
調査期間
令和2年1月1日~令和2年3月31日
調査原因
令和元年度(主)前橋玉村線バイパス社会資本総合整備(活力・一般)事業に伴う埋蔵文化財の発掘調査
委託者
群馬県前橋土木事務所
主な時代
古墳・平安
遺跡の内容
遺跡は、前橋市朝倉町・下佐鳥町に位置します。前橋赤十字病院の西側を南北縦走する道路沿いに調査区があります。今年度調査は、平成28年度から行われてきた調査の継続となります。調査区は、北側調査区(前橋市0946遺跡:Z区)と南側調査区(前橋市0635遺跡:F区・G区)に分かれています。1月は、F区・G区・Z区の第1面の調査及びF区・G区の第2面の調査を行いました。第1面では、天仁元年(1108)の浅間山の噴火に伴う軽石(As-B)に覆われた水田が発見されました(写真1)。水田からは、所々で水口も確認されており、水田への取水方法などを解明する手掛かりとして期待されます。第2面(写真2)の調査では、古墳時代から古代にかけての時期と思われる溝を確認しました。溝の規模は幅1m、深さ50cmほどで、どのように使われたのかは不明です。
連絡先
前橋市0635・0946遺跡調査事務所 090-2652-8848
写真1 F4区 As-B下水田と畔(南西から)
写真2 G3区 3号溝全景(南東から)