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陣谷(じんや)遺跡

令和元年12月 調査
調査場所
館林市楠町内
調査期間
令和元年9月1日~令和2年3月31日
調査原因
令和元年度山王赤生田線バイパス社会資本総合整備事業に伴う埋蔵文化財の発掘調査
委託者
群馬県館林土木事務所
主な時代
縄文・古墳・古代・中世
遺跡の内容
12月の調査は3区南側の低地部自然流路、4区南側の微高地の調査を継続しました。3区自然流路の調査では、縄文土器や土師器などの土器片の他、下駄(写真1)や曲物(まげもの)(写真2)などの木製品が出土しました。これらは浅間Bテフラ(1108(天仁元年)に浅間山の火山活動により噴出した軽石)以前の自然流路からみつかっており、時期は古代のものと考えられます。4区南側の微高地部分は、古墳時代の竪穴建物や掘立柱建物、溝、土坑、ピット等の調査を行っています。竪穴建物は現在まで50棟以上が見つかっています。これらは調査区内でも南西部分に集中し、多くは何棟もが重なり合っています(写真3)。1月の調査は4区の竪穴建物の調査と低地部遺物包含層の調査を行っていきます。
連絡先
陣谷遺跡調査事務所 090-5490-1699
写真1 3区低地部下駄出土状況(西から)
写真2 3区低地部曲物出土状況(南から)
写真3 4区竪穴建物検出状況(南から)
写真4 14号竪穴建物遺物出土状況(西から)