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発掘調査の最新情報

高崎競馬場(たかさきけいばじょう)遺跡

平成30年12月 調査
調査場所
高崎市岩神町・上中居市内
調査期間
平成30年4月1日~平成31年1月31日
調査原因
平成30年度コンベンション施設整備事業に伴う発掘調査
委託者
群馬県産業経済部 コンベンション推進局
主な時代
弥生・平安・中世
遺跡の内容
12月の調査は、高崎競馬場遺跡4区北の調査を実施しました。この調査区はコンベンション施設建設に伴うものです。
4区北調査区では、4面の遺構面の調査を実施しました。第1面(江戸時代)の調査では、As-A軽石(天明3:1783年降下)の降下面から、大小の畦畔と復旧のための農具痕群(鍬・鋤と思われる)が発見されました。第2面の調査では、2基の土坑と小ピットが確認されました。第3面の調査では、4区および5区西調査区で発見された水田跡に続く部分が確認されました。大小の畦畔や水口が、5cmほど堆積したAs-B軽石下(平安時代天仁元:1108年に浅間山が噴出)から発見されました。さらに、第4面の調査では、古墳時代以前の溝状遺構が1条、土坑が1基確認されています。
連絡先
高崎競馬場遺跡調査事務所 070-2815-3947,090-2654-4624
写真1 4区北1面AS-A軽石下畑(南から
写真2 4区北第3面AS-B軽石下の水田跡(南から)