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発掘調査の最新情報

本郷満行原(ほんごうまんぎょうはら)遺跡

令和元年5月 調査
調査場所
高崎市本郷地内
調査期間
平成31年4月1日から令和元年8月31日
調査原因
平成31年度 社会資本整備(活力・重点)西毛広域幹線道路に伴う埋蔵文化財の発掘調査
委託者
高崎土木事務所
主な時代
縄文・弥生・古墳・奈良・平安・中近世
遺跡の内容
 本遺跡は、榛名山南東麓(高崎市北部の本郷町)に位置しており、榛名山水系により南北に刻まれた谷地形が発達する烏川左岸の台地上に立地しています。標高は、170mほどです。平成29年度の調査において、8世紀初頭~前半、8世紀後半~9世紀初頭の瓦が多量に出土しました。そのため、寺院跡と想定をして今年度も継続調査を行っています。隣接調査区には、本郷広神遺跡、本郷上ノ台遺跡、本郷鶴楽遺跡が挙げられます。
 5月は調査区4,926.2平方メートルのうち、C区では3号建物跡の詳細調査を行い、掘立柱建物の柱穴と考えられるピットを数基検出しました。D区では、全面で古代遺構確認面のトレンチ調査を行い、現在までに20棟以上の竪穴建物や土坑、溝等が確認されています。また、瓦塔片(屋蓋(やがい):屋根の部分)が出土しました。(写真1) 発掘調査は、今年度8月末まで行う予定です。
連絡先
本郷満行原遺跡調査事務所 070-2655-7412
写真1  D区瓦塔片出土状況 (北から)
写真2  C区3号建物調査状況(北から)