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前橋市0635・0946(まえばししぜろろくさんご・ぜろきゅうよんろく)遺跡

平成31年3月 調査
調査場所
前橋市朝倉町地及び下佐鳥町
調査期間
平成31年2月1日~平成31年3月31日
調査原因
平成30年度(主)前橋玉村線バイパス社会資本総合整備(活力・一般)事業に伴う埋蔵文化財の発掘調査
委託者
群馬県前橋土木事務所
主な時代
古墳・平安
遺跡の内容
3月は、E区で3面の遺構面調査を行いました。第1面では、As-B軽石(1108(天仁元年)に浅間山の火山活動により噴出した軽石)に覆われた水田、溝を調査しました。第2面目では竪穴建物、土坑、井戸、溝、ピット等を調査しました。竪穴建物の時期は古墳時代前期で、「S」字状口縁の台付甕が出土しました。また、周囲の土坑からは、パレススタイルの広口壺が出土しました。井戸は2基調査しました。一方の井戸の底面からは土師器坏が出土しました。E区南端で確認した溝は東西方向に走行し、底部が挟まった薬研堀で、幅3.5mで表土からの深さが1.2mでした。周囲の遺構等の状況から、中世の屋敷溝であると考えられます。調査は3月末で終了しました。
連絡先
前橋市0635・0946遺跡調査事務所 070-2655-7726
写真1 E区調査区全景(南東から)
写真2 中世の屋敷溝調査状況(南西から)