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木部下久保田・山名赤沼(きべしもくぼた・やまなあかぬま)遺跡

平成30年2月 調査
調査場所
高崎市山名町地内
調査期間
平成29年12月1日~平成30年3月31日
調査原因
平成29年度主要地方道寺尾藤岡バイパス(山名工区)社会資本総合整備事業に伴う埋蔵文化財の発掘
委託者
群馬県高崎土木事務所
主な時代
奈良・平安・江戸
遺跡の内容
2区の調査を開始し、掘立柱建物を2棟、土坑を48基、ピットを62基、溝を27条検出しました。1号掘立柱建物は、18の柱穴を持つ建物でした。柱の間隔は、中央部が約2.5m、その両隣が約2m、両端が約1mでした(写真1)。それぞれの柱穴の深さは、60㎝程で、柱の痕跡と思われるものも確認できました(写真2)。写真1の様子から東西に長い建物であったと推定できます。2号掘立柱建物は、12の柱穴を持ち南北に2間、東西に3間の間隔で作られていました(写真3)。柱穴の深さは1号掘立柱建物よりやや浅く50㎝程でした。25号土坑は、直径がおよそ1m、深さが50㎝程で、底部から炭化材や焼土を確認しました(写真4)。この面から出土した土器から、2区は中世の遺構と考えられます。
連絡先
木部下久保田・山名赤沼遺跡調査事務所 090-2414-2561
写真1 1号掘立柱建物全景
写真2 1号掘立柱建物4号ピット断面
写真3 2号掘立柱建物全景
写真4 25号土坑炭化材焼土出土状況