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前橋市0946(まえばししぜろきゅうよんろく)遺跡

平成29年12月 調査
調査場所
前橋市朝倉町地内
調査期間
平成29年4月1日~平成30年3月31日
調査原因
平成29年度(主)前橋玉村線バイパス単独7軸道路整備推進事業に伴う埋蔵文化財の発掘
委託者
群馬県前橋土木事務所
主な時代
古墳・平安
遺跡の内容
12月は、10月から継続して行ってきた調査区南側のE区に加え、11月に調査したA区よりも、さらに北側のZ区の調査を、併行して行いました。
 本調査は、道路拡幅に伴い行われているもので、幅の狭い地域を縦長に調査していますが、Z区は特に細い地域の調査が行われています(写真1)この写真の細い地域からは、溝が2条検出されました。
 Z区はA区と同様に、ほ場整備前の影響で、比較的浅いところに調査面が確認されています。現在の地表面から50cm程度下が調査面となり、そこからは中世以降の畠の痕跡が見つかりました。調査区内に南北に走る平行な痕跡は、当時の人々が耕作に用いていた土地であることを表しています。細かい作業になりますので、作業員さんたちの手作業に頼ることになりますが、きれいに掘りあげてもらい、土地の起伏をはっきりと蘇らせることができました。
 来年はまず1月に、引き続きZ区・E区の調査を進めていきます。
連絡先
前橋0946遺跡調査事務所 090-3244-0006
写真1 発掘作業(Z1区 東 As-C下面 西から)
写真2 発掘作業(Z1区 北 As-C下面 南西から)