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林中原Ⅰ(はやしなかはらいち)遺跡

平成30年5月 調査
調査場所
吾妻郡長野原町大字林地内
調査期間
平成30年4月1日~平成30年6月30日
調査原因
八ッ場ダム建設工事に伴う埋蔵文化財の発掘調査
委託者
国土交通省関東地方整備局八ッ場ダム工事事務所
主な時代
縄文・中世・近世
遺跡の内容
林中原Ⅰ遺跡は、吾妻川左岸の最上位段丘面に位置し、標高は約605mです。今年度は、平成21年度までに調査された「中近世屋敷」の南端の隣接地を調査しています。5月までに確認された遺構は、掘立柱建物3棟、土坑17基、陥し穴2基、焼土1基、溝2条、ピット多数です。調査中のピット(写真1)は100基以上で、今後も増えることが予想されます。出土した遺物は、陶磁器・内耳土器の破片や鉄製品等です。また、調査区南側はローム層が確認面であるため、縄文土器片を伴う袋状土坑(写真2)が確認されています。
連絡先
林中原Ⅰ遺跡調査事務所 090-2652-8848
写真1 遺構確認作業(南から)
写真2 袋状土坑(西から)